2019年3月4日月曜日

拝啓、植物さま。

 日本ホリスティック医学協会機関紙『Holistic Magazine 』2006年版(ナチュラルセラピー特集)に寄稿した原稿が本年(2019)3月、「もう一度、読みたい。リクエストコラム」欄で再録された。タイトルと内容に多少加筆をして、このブログでもご紹介させていただく。












2 件のコメント:

  1. 以前、不治の病とされる膠原病に蝕まれ、スリランカのアーユルヴェーダ治療で再起させて頂いた身なので、まさに植物の精霊の助け無くしては今の自分はあり得ません。
    遅ればせながらこのブログを知り、上野先生のユーモアに満ち溢れ奥の深い文章が心に沁み、読ませていただき感謝しております。
    植物と人間が真に協働する世界を望んでおりますが、要するに人間が目覚める事なので、私もまだまだですが出来る事から行動していきたいと思いました。
    三角太郎拝

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  2. 拝啓、目に見えない尊在さま

    拝啓、植物さま。を拝読いたしまして、忘れていたことを思い出させていただきました。現代、目に見えるものにしか頼ることのできなくなってしまった私たち人間は、大地震による大津波も、それによる
    原子力発電所の大瑕疵も、気候崩壊による大台風も、それによる山河の大氾濫も、想定外とうなだれるばかりです。そして、2019年末から2020年に至っては、地球上にCovid 19が襲来蔓延し、経済打撃に対する明日から先の見通しが立たない中で、疫病退散を願いつつも方策は混迷、日毎に増加する感染者数をカウントしながらワクチンの登場を待ちわびるばかりです。なぜ、こんなにも現代を生きる人間は、本来、与えられてきたであろう未然の直感力と直観力、まだ見えていない未知のものへの想像力と創造力を乏しくし、畏怖と尊敬と感謝の念から遠く、いまだ、収奪や利用、欲望や利己心に苛まれることとなってしまったのでしたか。
    ちいさなことも見逃さない、聴き逃さない、五感を研ぎ澄まし、第六感を授かり、見えないものを見る力を自然の恩寵に抱かれて再構築すること。ああ、ますます、失われたXへの思慕恋慕の、このせつなさを、確かな未来への動力エネルギーに代替して、合理と思い込んできた非合理の救済、つまりは、二十一世紀の世界の再魔術化、懐かしくて新しいニューノーマルへと歩みを進めたく願います。それなくしては、十年後、この星、地球上の全てが繋がりあって誰も置き去りにすることなく達成せんとする「持続可能な開発のためのアジェンダーSDGs 2030」に向かうことの不可能をイマジンすることとなってしまいます。現代の合理の強迫の中にあたりまえのように忘却していた忘れものを、此処に彼方から思い出させていただきました。誠にありがとうございます。お盆を前に日毎、残暑厳しさを増しております、どうかご自愛専一お過ごしくださいませ。  敬具

    2020年8月8日 伊豆高原 薄羽美江拝

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